月と六ペンス
[1. まぬけ犬推進委員会推薦図書]
最近読んだ本:
モーム「月と六ペンス」
ベルナ:「イギリスの小説よ!!!」
モンモン:「主人公はストリックランドという画家で、ゴーギャンが彼の人生や画風のモデルになってるんですが、性格とか、人生の細かい部分とかは殆ど創作になってますぜ!」
ベルナ:「このストリックランドっていう人物は、順調に働いていたはずの会社を突然辞めて、『絵を描きたくなった』って理由だけで家族を置いてパリへと行ってしまって、貧しい生活を続け、タヒチで生涯を終えるまではその絵はほとんど評価されなかったって事になってるのよ!!!」
モンモン:「そして彼は、かなりの皮肉屋で、周囲の目、反感あるいは同情にも動じる事なく、ひたすら自己中心的で嘲笑的な態度を取り続けたんですぜ!語り手は『もしあなたのような人ばかりだったら世の中成り立ちませんよ』みたいな事を言うんですが、彼の周りで『家を出たのは、どうせ女が出来たからに決まってる』と偏執的に断定する人物や、世間体や地位を手に入れる事を一番に考えてるような、世俗的な事柄に執着する、ストリックランドとは対照的な人々の姿も目に付くようになるんですぜ!」
しるく:「ジュッビジュッビジュ(ストリックランドは皮肉屋だけど、実は語り手の方が毒舌に見える場面が多かったぞ)」
ベルナ:「ところでイギリスではロビン・フッドみたいな『世間を離れて森の中に潜むアウトロー』的ヒーローが受けるのかしら!!??そういうお話よくある気がするわ!!!」
ロビン:「……ロビン?」
投稿者Manudog
: 2006年02月12日 21:27
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