2006年2月28日
アルルの女
最近読んだ本:
ドーデー「アルルの女」
モンモン:「『カルメン』と同じくビゼーが音楽を付けた、戯曲ですぜ!」
ロビン:「内容はふつうだったよ。分かりやすい伏線に、起きる出来事もそれなりに感動的だけど正統派っぽい感じ。」
モンモン:「でも雰囲気はなかなか味があって良かったですぜ!」
2006年2月26日
Perfect Hair Forever終わる!?
モンモン:「Adult Swimの新アニメ、PHFは1シーズンだけで終了ってウワサが!」
2006年2月25日
悪霊
最近読んだ本:
ドストエフスキー「悪霊」(上・下)
モンモン:「ドストエフスキーの、今度は『悪霊』って小説ですぜ!題名は『悪霊』ですがおばけの話じゃなくてこの題名は比喩的な意味で、無神論と社会的・政治的陰謀の話ですぜ!テーマは『無神論』みたいで、これが登場人物の人格、人生、そして物語全体を作り出していくんですぜ!」
ロビン:「『無神論』って、馴染み薄そうに聞こえるけど実は身近で、それでいて複雑なテーマだよね。」
モンモン:「後半くらいから話は急展開で、意外な展開の連続って感じなんですが、最後の最後では話はキレイにまとまってますぜ!」
ベルナ:「話の盛り上がるような場面はなかなかヒステリックで、登場人物が真っ青になって唇をわなわな震わしてるようなシーンはやたらと多いのよ!!!」
引用(自殺するキリーロフの遺書を、(政治的陰謀のため)ピョートルが口述し、キリーロフに書き写させる場面)>
彼の顔色は不自然なほど青白く、彼の目は耐えがたいほど重苦しかった。彼は熱に浮かされてでもいるようだった。ピョートルは、彼がいまにも倒れるのではないかと思った。
「ペンをよこせ!」ふいにキリーロフが強く霊感に打たれでもしたように、まったく思いがけなく叫んだ。(中略)
ピョートルはさっと踊りあがって、あっという間にインク壷と紙を手渡し、この機会を逃すまいと、成功を念じておののきながら、口述に取りかかった。
『余、アレクセイ・キリーロフは、宣言する……』
「待て!いやだ!だれに宣言するんだ!」(中略)
(キリーロフのセリフ)「全世界にか?ブラヴォー!それから後悔めいたことはいっさい抜きだ。後悔なんかいやだし、当局宛もごめんだ!」
「とんでもない、当局なんぞ糞くらえだ!さあ、本気なのなら、書いてくれたまえ!」ピョートルはヒステリックに叫んだ。
「待て!おれは上のほうに、下をべろりと出した面を描きたい」
「ええ、くだらない!」ピョートルは怒った。「絵なんか添えなくても、そんなことはみんな調子一つで表現できる」
ロビン:「それにしても、『調子』って意外と大事だよね。言葉って、意味だけじゃなくて調子や、あと、相手が持ってる前提知識も合わせて解釈されるからね。語調や相手の思い込みのせいで、言葉が、その言葉自体の意味が無視されて全然違う意味に解釈される事も結構あるしね。事実を把握してるわけでもないのに相手の考えを理解してると勝手に確信してる相手には、何を言っても通じない訳だね。」
ベルナ:「この話でも、自分のやってる事の正当性を確信するあまり、間違いとか行きすぎに気付かずに失敗するような展開も結構あるものね!!!」
・その他、印象に残った事
・プライドが高くて行動的な女性と、女々しすぎるくらい感傷的な男性のコンビ(夫婦や親友)が複数登場。なんか面白いコンビネーション。
2006年2月24日
はな
モンモン:「さあそろそろ花粉シーズンですぜ!」
2006年2月19日
デフラグ
ロビン:「さっきHDにデフラグかけたら動きが露骨にスムーズになって快適な気分だよ。」
しるく:「ジュッビジュビー(でも明日になったらこの速さに慣れちゃって、デフラグかけたこと忘れてるんだろうな)」
2006年2月18日
掲載&まぬ犬アイコン6号公開
ロビン:「MCプレス発行『ウィンドウズROM!2006年3月号』にぼくらの写真(7枚)とアイコン(24個)が載ったよ。」
ベルナ:「『デスパラ』ってコーナーの『厳選デスクトップアクセサリ444本』のページね!!!テーマは『犬・猫大集合』!!!意外と大きく載ってたわ!!!今まで載った中で一番大きく載ったんじゃないかしら!!!きっと読者の皆さんは私のラブリーフェイスをじっくり眺められて大満足でしょうね!!!可憐で高潔なダッタラタ・ベルナーヨ様のラブリーフェイス!!!」
しるく:「ジュビビジュビー(載ってたのはゴミに囲まれて寝てる写真とか、ミミズを食べてる写真とか、しぼみかけたボールを齧ってる写真とかなんだけど)」
モンモン:「このだらしなさカジュアルさこそ、まぬ犬ロビンの写真のツボなんですぜ!ワーオー!」
ロビン:「アイコンの絵柄の、大昔に描いたのと結構最近描いたのの混ざりっぷりもそういう事にしとこ。そうだ!『まぬ犬 アイコンに2001年シリーズのアイコンも追加しといたよ。掲示板用に作ったやつだね。」
モンモン:「まあとにかく、こういう風に取り上げてもらえるとうれしいモンですぜ!」
2006年2月14日
写真パズル追加
ロビン:「まぬ犬写真パズル(提供元:JigZone)の種類を増やしたよ。あと、レイアウトが派手に崩れてたページを直しといた。」
2006年2月12日
月と六ペンス
最近読んだ本:
モーム「月と六ペンス」
ベルナ:「イギリスの小説よ!!!」
モンモン:「主人公はストリックランドという画家で、ゴーギャンが彼の人生や画風のモデルになってるんですが、性格とか、人生の細かい部分とかは殆ど創作になってますぜ!」
ベルナ:「このストリックランドっていう人物は、順調に働いていたはずの会社を突然辞めて、『絵を描きたくなった』って理由だけで家族を置いてパリへと行ってしまって、貧しい生活を続け、タヒチで生涯を終えるまではその絵はほとんど評価されなかったって事になってるのよ!!!」
モンモン:「そして彼は、かなりの皮肉屋で、周囲の目、反感あるいは同情にも動じる事なく、ひたすら自己中心的で嘲笑的な態度を取り続けたんですぜ!語り手は『もしあなたのような人ばかりだったら世の中成り立ちませんよ』みたいな事を言うんですが、彼の周りで『家を出たのは、どうせ女が出来たからに決まってる』と偏執的に断定する人物や、世間体や地位を手に入れる事を一番に考えてるような、世俗的な事柄に執着する、ストリックランドとは対照的な人々の姿も目に付くようになるんですぜ!」
しるく:「ジュッビジュッビジュ(ストリックランドは皮肉屋だけど、実は語り手の方が毒舌に見える場面が多かったぞ)」
ベルナ:「ところでイギリスではロビン・フッドみたいな『世間を離れて森の中に潜むアウトロー』的ヒーローが受けるのかしら!!??そういうお話よくある気がするわ!!!」
ロビン:「……ロビン?」
2006年2月 7日
かもめ・ワーニャ伯父さん
最近読んだ本:
チェーホフ「かもめ・ワーニャ伯父さん」
しるく:「ジュッビジュビビ(ロシア。戯曲。)」
ベルナ:「色んな人が出てきてあっちこっちで意見が衝突するわよ!!!ただの自己中おばさんに見えるような人物も含めて、登場人物それぞれがそれぞれの信条をもってそうな感じが面白いわ!!!結末はとてもハッピーエンドとは言えないけど、とりあえず未来への希望は残ってる、というか、はるか遠い未来への希望をなんとか見出してるみたいよ!!!たとえそれが、生きてる間でなくてもね!!!」
2006年2月 5日
マルテの手記
最近読んだ本:
リルケ「マルテの手記」
ロビン:「リルケはカフカと同じでプラハ(チェコの首都)出身のドイツ語作家みたいだね。」
モンモン:「マルテの手記。この本は、日記みたいな感じになってて、出来事や思い出話を語ってますぜ!」
ベルナ:「内容はかなり詩的よ!!!考えた事や、感じた事や、体験した事とかが詩的なインパクトたっぷりな表現で描かれてたわ!!!」
引用1:
彼は燃えつきようとするろうそくのように立ち、さっきから一回も動かない。彼がどんなに誘いよせ引きよせているかを、群がっている愚かな小鳥たちはすこしもさとれないのである。おそらく天使が不意に舞いおりてきて、勇を鼓し、しなびた手のなかの古い甘いパンくずを食べるであろう。しかし、いつものように見物人たちは雀だけで満足し、男の目的も雀を呼ぶことだけであったと力説する。かれらの言うとおりであって、雨ざらしの古い人形のような男が雀よりほかになにを期待しよう
引用2:
ひところ母は僕が男の子ではなくて、女の子であったらと願ったことがあることを話し合った。僕は母のその気持ちをそれとなく察して、昼すぎに母の部屋のドアを時々ノックする考えになった。母が「だあれ?」ときくと、僕はドアのそとで「ソフィーアよ」と返事をするのがうれしかった。幼い声をできるだけ女の子らしくかわいらしくしようとして、喉がくすぐったくなった。(中略。ソフィーアになりすますマルテ。)多くはマルテの腕白を数え上げて、マルテの愚痴をいうことで始終した。「ほんとうにね、マルテったらね」と母はため息をして言った。そして、ソフィーアは世間の男の子の腕白をいくつも数え上げた、男の子をどっさりと知っているように。
「ソフィーアはそののちどうなったろうね」と、母はそういう思い出の後で不意に言うのであった。むろんマルテはそれについてなにも答えられなかった。しかし、母がソフィーアは死んでしまったのだろうと言うと、マルテはかたくなにそれに反対し、死んではいないという証拠はなかったが、そんなことを信じないようにと頼んだ。
モンモン:「きっとソフィーア嬢もフォスターズ・ホームへ行ったんですぜ!」
ベルナ:「適当なこと言わないで頂戴!!!」
2006年2月 1日
酢
最近読んだ本:
ドストエフスキー「賭博者」
モンモン:「前回に引き続いて今回もロシアの小説!ドストエフスキーの『賭博者』ですぜ!」
ロビン:「『ドフトエフスキー』はNGワードだよ。」
ベルナ:「ルーレット賭博によって、登場人物たちの経済事情が変わり、そしてお互いの関係がコロコロ動かされてく、なかなかダイナミックなストーリー展開だったわ!!!あと、主人公の性格がなかなか極端で驚いたわ!!!必ずしも浅はかって訳でもなさそうなんだけど、妙なところで自信を持って、妙な方向に突進していくの……だから博打にはまっちゃったのかしら!!!それに、ヒステリックって言うか、何かあるごとに喧嘩腰になってペラペラペラペラ喋りだすのよ!!!そして仕舞いにはそれが『うわごとのように』なっていって、だんだん理屈が屁理屈っぽくなってくるの!!!」
モンモン:「でも最近読んだロシアの小説(まだ感想載せてないのも含めて)の中には、そういう感じの登場人物は結構よく出てきてましたぜ!」
・その他、印象に残ったところ
早く死んで遺産を譲り渡してくれる事のを皆から期待されてる「お祖母ちゃん」が現れるシーンが楽しい。やたら元気で、周りの状況を無視して、我が物顔で威張り散らしたり賭博で暴れたりする。彼女の登場によって話の雰囲気がいきなり変えられてしまうのだ。
2月
ロビン:「今月の写真は、雪の中のぼくだよ。」
モンモン:「おっ、まだ雪が降り続いてる最中の場面ですかい!よく見ると、ロビンの耳にも雪が付いてますね!」
ロビン:「それは雪じゃなくて、『¥105』って書いてあるセブンイレブンの値札シールだよ。」
・追記
しるく:「ジュビビジュー(セブンイレブンじゃなくてデイリーヤマザキだった気がする)」
ロビン:「どっちでもいいよ。」